ゲーム評のコーナー

最終更新日 99/07/21(Wed)


 このページでは私がプレイしたゲームの評価をおこなっていきます。 ゲームのジャンルやプラットフォームにはこだわらない予定ですが、やり込んだ(やり込むつもりのある) ゲームしか対象にしませんので掲載されるゲームには偏りが生じる可能性があります。
 各ゲームの評価はまず、数回あるいは数時間プレイした時点での感想を「第一印象」として掲載します。 この段階ではやや冷静な判断力に欠けた文章を書くかもしれませんがそれはそれで良し。 そして、十分にプレイをこなした時点で再び評価し直す、というスタイルで行っています。 最終的な評価が第一印象からどう変わるかが、面白いかもしれません。

 なお、総合評価の下にある項目毎の点数は10段階でつけていますがこれはシャレですから あまり真に受けないよーに。


タイトル機種更新日
パカパカパッションAC99/01/07
パラサイト・イヴPS99/01/07
レガイア伝説PS99/01/07
みつめてナイトR大冒険編PS99/02/22
みつめてナイトPS99/01/07
レイクライシスAC99/04/21
ジョジョの奇妙な冒険AC99/01/07
BRAVE FENCER 武蔵伝PS99/02/01
GRADIUS IVAC99/03/18
To HeartWin99/02/04
ONE 〜輝く季節へ〜Win99/04/21
WHITE ALBUMWin99/02/25
ゼルダの伝説 時のオカリナN6499/04/21
輝く季節へPS99/06/03
KanonWin99/06/07
こみっくパーティWin99/06/18
パカパカパッション2AC99/07/21
プレゼントプレイWin99/07/21
終末の過ごし方Win99/07/21


パカパカパッション
namcoPRODUCE! アーケード稼働中
総プレイ時間:計測不能
最終更新:99/01/07
紹介

 いわゆるビートマニアに類する音ゲーです。最大の違いは、譜面が1小節ずつ 書き換え&表示されることです。実際に楽譜を見ながら演奏しているような感覚があります。
また、対戦スタイルをとっており、演奏終了後にチップ(上手に演奏すると 減ったり相手に送ったりすることが出来る)の少ないほうが勝ちとなり、次の曲を遊べます。
ひとつの曲に対し4つのパート(シンセ・ギター・ドラムなど)が用意されており、 そのうちのどれを演奏するか選ぶことが出来ます。

第一印象

 ?匹目のドジョウか、という感じ。某所でロケテスト中だったのを偶然見つけ 試しにやってみました。難易度を練習・スタンダード・スペシャルから選べるのは 変わっていませんが、練習でも異常に難しく、1曲目もクリアできません。
 でも、実際の譜面を見るかのようなノートの表示法は面白く感じ、 製品版では難易度が下がっていることを願うのみ。

ここが良い

ここが悪い

総合評価

 音ゲーの評価はやはり演奏して楽しいかどうかに尽きると思います。 楽器ごとにパートがわかれているので「演奏に参加している」という気にさせてくれます。 簡単なパートでリズムを覚えて高難度のパートに挑戦といったことが出来るのもこのゲームならでは。
 私はもう、ハマリにはまってしまい、しょっちゅう頭の中に曲が鳴り響いてます。

脱ビーマニ度★★★★
曲のノリの良さ★★★★★★★★
練習モードの易しさ★★★★★★★★
XL TECHNO ギター★★★★★★★★★
CD発売はまだ?★★★★★★★★★★
うさ耳★★★★★★★
CDの発売日が3/3に決定しました(1/14)

パラサイト・イヴ
SQUARE Soft プレイステーション98年3月発売
総プレイ時間:60時間以上
最終更新:99/01/07
紹介

 スクウェアがバイオハザードを作るとこうなる?同名小説の続編的オリジナルストーリーの アクションRPG。ハイクオリティのムービーてんこもり。 適度なゲームバランスの粗によって生まれる絶妙な面白さ。 いかにもスクウェアらしいゲームに仕上がっています。

第一印象

 バーゲンセールで3000円だったので保護しました。あんまりいい評判は聞いてなかったですけどね。
 ゲームを立ち上げるとしょっぱなからハイクオリティのムービーが流れます。なかなかかっこいいですね。 いざゲーム本編を始めてみると・・・移動が遅い!確かに縮尺的には正しいのかもしれないけど そんなところまでリアルに作らなくても。扉や人物の判定がシビアすぎません?MAPが全体的に暗すぎてわかりにくい。 メニュー画面を開くと・・・わかりにくいインターフェイスだなぁ。て、敵が理不尽に強いような・・・。
 エンディングまであきらめずにたどり着けるか不安・・・。

ここが良い
ここが悪い
総合評価

 とにかく欠点ばかりが目立つのですがそれを辛抱してプレイしていくと 面白さに気がつくと思います。 そこまでやり続けられるかどうかで、その人にとっての評価は180度変わるような気がします。 私は2周目に入ってからやっと面白さがわかってきました。
 忍耐力を養成したい人にもオススメ?

とっつきやすさ★★
ホラー度★★
操作性の良さ★★
病みつき度★★★★★★★★★
足のはやさ
Ayaのドレス姿★★★★★★★★

レガイア伝説
SCE プレイステーション98年11月発売
総プレイ時間:40時間以上
最終更新:99/01/07
紹介

 プレステお得意のポリゴンを使って、キャラクターおよびマップを表現したRPGです。 戦闘では格闘ゲーム風のコマンド入力(リアルタイム入力ではない)で繰り出すことが出来る派手な必殺技がウリ。

第一印象

 菅原祥子さん(ときめきメモリアル:虹野沙希役などが有名)がCV担当をしていると聞いて 思わず買ってしまいました。動機が不純すぎる・・・。
 なるほど、主人公は一切喋らないのね。主人公なりきりタイプのゲームですね。 フィールド上では2.5頭身のキャラが、戦闘に入るとが7頭身になるのがなんだか・・・。 FF7もそうだったけど。戦闘中のアクションや必殺技は派手で見ていて面白いんですけど これを毎回繰り返すのは・・・。
 アクセサリシステムが顕著ですが、そこかしこにFF7の影響が垣間見えますね。
 操作性やわかりやすさはなかなかのもの。さすがにSCEのゲームだけはある。

ここが良い
ここが悪い
総合評価

 突出した魅力はありませんが、平均点以上の出来でしょう。プレイして損はしませんが 得をすることもないというか。戦闘がもっとスピーディで、曲がもっとノリが良くて エンディングがもっとすっきりしてれば・・・。 戦闘中のボイスももっとバリエーションが欲しかったですね。
 スタッフロール後に表示される達成度(アイテム取得率・技修得率など)のおかげで もう一度プレイする気にさせてくれるのはいいかもしれない。

FF7意識度★★★★★★★
派手な必殺技★★★★★★
わかりやすさ★★★★★★★
BGM★★★★
狩人の服★★
逃げんのぉ〜!★★★★★★★★★★

みつめてナイトR大冒険編
Konamiレッドカンパニー プレイステーション98年11月発売
総プレイ時間:35時間以上
最終更新:99/01/07
紹介

 「みつめてナイト」のキャラクターたちが登場するRPG。「みつめて」本編とはパラレルワールドなので ストーリー的なつながりはまったくありません。
 パーティを組めるのはソフィア、ハンナ、ライズ、レズリー、リンダの5人。最大のウリは着せ替え。 女の子と仲良くなると強力な恋愛魔法が使えるし、デートも出来るぞ(笑)。

第一印象

 広告イラストに描かれていた、赤い鎧を着たみつあみの女の子(ライズ)がなぜか気になってしまい、 つい手を出してしまいました。宣伝文句にある「繰り返しプレイすることで隠された真実が明らかになる」というところも 興味をひくポイントでした。
 早速プレイしてみる。クォータービューですか。移動に斜め入力が基本となるこの構図はパッドではつらいんじゃないかな。 適当に歩き回ってみると、スクロールのときに画面がぶれたりして、ちょっとくらくらしてきました。
 戦闘はものすごく平凡でオリジナリティがまったく感じられません。・・・大丈夫なのか?

ここが良い
ここが悪い
総合評価

 「みつめてナイト」ファンサービス的なこのゲームを、「みつめてナイト」をプレイしたことのない人間が楽しめるか? 私も前作をプレイしていない人間ですが、十分楽しめました。パーティに加えられる女の子に関しては十分な描写がなされています。 それ以外の女の子については描写が不十分ですがこれはしかたないでしょう。前作をやってみたい気にさせます。
 RPGとしてみると物足りなさを感じます。アイテム集めや着せ替えなどが楽しいので つまらないゲームというわけではありませんが。
 プレイに気合が必要ないので、ライトユーザー向けのゲームだと思います。 みつめてナイトの世界がどういうものか知りたい人にもオススメかな。

 「繰り返しプレイすることで〜」については、ちょっと期待外れ。 奇数周と偶数周、奇数周で特定のアイテムを持っているか否かの3通りでしかシナリオに変化が出ないからです。 それぞれのシナリオの相関関係にはうならされましたけどね。

お手軽度★★★★★★
着せ替え★★★★★★★
手応え★★★
悲劇の主人公度★★★★★★★
ライズ★★★★★★★★
そんなところみつめないで★★★★★★★★★★

 「みつめてナイト」をプレイした後で見直してみると、評価は結構下がります。 まず絵柄が違います。一般ウケしやすい絵に変更されたみたいですね。また、仲間に入れられる女の子が「みつナイ」での 人気とは無関係である点。「みつナイ」は「剣の世界」であったのに「R」は「剣と魔法の世界」であるという大きな違和感。 「みつナイ」発売前から制作を開始していたため、こういった方向性のズレが出てきたんでしょう。 結果、「みつナイ」ファンには不評という本末転倒とも言える結果になってしまいました。
 新規プレイヤーを獲得したいのはわかりますが、旧作のファンをないがしろに扱っているようでは売れるわけがないでしょう。 旧作のファンを満足させつつ新規プレイヤーを獲得するのは難しいことだとは思いますけどね。

みつめてナイト
Konamiレッドカンパニー プレイステーション98年3月発売
総プレイ時間:20時間以上
最終更新:99/01/07
紹介

 ときめきメモリアルと同系統の恋愛シミュレーションゲームです。中世ヨーロッパ風な世界を舞台とした 戦乱の中、主人公は傭兵としてドルファン王国で3年間を過ごします。
 ゲームの目的は、騎士の最高位の称号である「聖騎士」の称号を得ることと、女の子と仲良くなること(笑)。

第一印象

 「みつめてナイトR」ですっかりキャラクターにハマッてしまい、速攻で手に入れました。
 「どうせときメモの焼き直しでしょ」と思っている人が多いみたいですけど、焼き直しではなく 確実に進化しているといえるでしょう。キャラクターに個別のシナリオが用意されているのも ときメモから進化している点です。その分、パラメータを上げるだけではクリアできなかったりするので 難易度は上がっているかもしれません。

みつめてナイト日記
 かなり気に入ってしまったので短期企画として、こんなものを書くことにしました。 なるべく頻繁に更新したいと思いますので、見てやってください。
 なお、内容は重度のネタばれが含まれることが予想されます。 ご注意ください。

レイクライシス
TAITO アーケード稼働中
総プレイ回数:約20回
最終更新:99/04/21
紹介

 レイシリーズ第3弾。レイストーム同様ポリゴンを使用した横画面縦(?)シューティング。 プレイデータを保存できるGPAシステムと侵食率によってプレイするたびに新たな驚きが。

第一印象

 タイトーゲームのメカニックデザインは素晴らしくセンスがいいですね。今回もかなりのものです。 画面レイアウトもイカしてます。画面が派手で若干わかりにくくなったような印象を受けますがこれはそのうち慣れるでしょう。

 レイシリーズの面白さって、パターンを極めてロックオンパターンを作るというのが大きなウェイトを占めていると 思っていたのですが、本作では「ランダムマップ」「侵食率による出現パターンの変化」などの要素があるため パターンを作りにくいような気がします。もっとも、一度プレイしたマップをもう一度最初からプレイすることが 可能なのでさしたる問題ではないのかもしれません。パターン作りを意識せずにプレイしても十分面白いですしね。

 GPAシステムは繰り返しプレイする楽しみを提供してくれますが、反面、いつもプレイしている店以外では プレイする気になれないんじゃないかと思います。吉と出るか凶と出るか?

 効果音のボリュームが小さいような気がしました。ちょっとボリュームの大きい店でプレイしたことがあるのですが BGMしか聞こえないので「ゲームを無音状態にして他のCDを掛けながらプレイ」しているように感じました。 これは環境が悪かったせい?

BGMとSEのボリュームが別々に設定出来るそうです。 効果音が聞き取れなかったのは、私がプレイしているゲーセンでは効果音のボリュームが小さ目になっていたからですね。 誤解を招く発言をしてしまいました。すみません(1/18)

ここが良い
ここが悪い
総合評価

 やり込む前に行き付けのゲーセンから消えてしまったので、ちょっと書くのが躊躇われますがまあいいか。 レイシリーズの最大の特徴はロックオンレーザーによる得点システムです。が、シリーズを重ねる毎に ロックオンの重要性は薄れてきたように感じます。それに替わって登場したのが侵食率GPAシステムです。
 侵食率は敵の破壊率やボス破壊に費やした時間などで変動し、その値によってゲーム難度が変化したり 100%到達でラスボスが出現したりします。しかし侵食率による変化は普通のプレイヤーにとっては ほとんどわかりません。認識できなきゃ無いのと一緒です。
 次、GPAシステム。プレイ記録やハイスコアなどが記録出来、内容に応じて 隠しフィーチャーが出現したりするというすごく面白そうなシステムです。 が、隠しフィーチャー出現のための最初のトリガ「全てのマップをプレイする」というのがつらい。 レイクライシスのステージ構成は「ステージ1,5が固定、ステージ2〜4は5つのマップからランダムで選ばれる」 という仕組みになっています。で、「全てのマップ」=「全ての組み合わせ」なので、 それを満たすには40回ほどのプレイ回数を必要とします。 ランダムマップが5つしかないのに40回もプレイしてたら途中で飽きます。 さらに追い打ちをかけるように「隠しコマンドで全部代用できます」という情報の公開。 それまでこつこつプレイしてきた人は一気にやる気をなくしたんじゃないでしょうか。

 ユーザーデータは基板固有のものです。他の基板にデータを移してプレイすることは出来ません。 ということは「レイクライシスをプレイするには同じ店で」が前提になります。 だから、行きつけのゲーセンがある人しかGPAシステムの恩恵は受けられない。 それを解消するために隠しコマンドを用意したのでしょうが、 それを知る手段を持っていない人にはやはり意味が無い。

 GPAシステムはアイデアとしては魅力的だったのですが・・・。 ユーザーデータを基板内部ではなく別の外部記憶媒体に保存出来ればよかったんじゃないかと思います。 そういう意味ではNAOMIとビジュアルメモリの組み合わせは発展が望めるのでは・・・?
 あるいはポケットステーションが使えるとかさ。


 ロックオンボーナスですが、相変わらず点数とギャラリーウケ以外の利点がありません。 点数で自機のエクステンドがあるならまだいいのですがそれもなし(レイフォースにはあったけどエブリじゃなかった)。 普通のプレイヤーにとってはボーナスを狙う意味が希薄です。なんかもったいない気がします。


 なんか、けなしてばっかりみたいですけど悪いゲームじゃないと思います。 ハイスコアラーの視点でなら評価が変わるところが多々あるんじゃないでしょうか。 一般層や普通のゲーマーを取り込む力が弱かった・・・と言えると思います。 ぱっと見でレイストームとあまり変わらないのもマイナスだったかな?

グラフィック★★★★★★★
メカデザイン★★★★★★★★
難易度★★★★★
画面の見易さ★★★★★
GPAシステム★★★★
もったいなさ★★★★★★★★★

ジョジョの奇妙な冒険
CAPCOM アーケード稼働中
総プレイ回数:約5回
最終更新:99/01/12
紹介

 同名の人気漫画を題材にした2D対戦格闘ゲーム。スタンドと呼ばれる自分の分身(のようなもの)を 同時に操りつつ戦う2対2のバトルがウリ。CPシステムIII第4弾。

第一印象

 とにかく出来ることが数多く用意されているのが特徴。これだけ複雑なシステムを格闘ゲームに投入できるのは おそらくカプコンぐらいしかないでしょう。バランスが取れているかどうかはまだわかりませんが。
 スタンドを活用するのは最初は難しそうですが慣れればかなり色々なことが出来そうです。 かといって、初心者では何も出来ないというわけではないのが親切かな。

 原作漫画を知っていると思わずニヤリとしてしまう数々の演出も魅力。製作者のこだわりを感じさせます。

 画面エフェクト関係は色々と趣向を凝らしていますが、迫力に欠けるというのが正直な感想。 そろそろ2Dでは限界なのだろうか?

BRAVE FENCER 武蔵伝
SQUARE Soft プレイステーション98年7月発売
総プレイ時間:約25時間
最終更新:99/02/01
紹介

 BRAVE FENCER シリーズ第一弾。多彩なアクションや、敵の能力を奪い取るゲットインシステムなどが ウリのアクションRPG。オマケとしてFF8体験版が付属だ。

第一印象

 なにかというとFF8の体験版を買ったらオマケにゲームがついてきた呼ばわりされる このゲームですが、実はなかなか面白いんですよ。かく言う私もプレイしたのはつい最近ですが。
 アクションゲームにおいて重要なことは、マイキャラのレスポンスの良さ。 そしてあっと驚く仕掛けの施されたフィールドでしょう。つまり動かしているだけで楽しいというのが最重要条件。
 武蔵伝はこの点をクリアしていると感じました。ま、あくまで今のところですが。

 今のところ気になったところは、映像表現にこだわりすぎて、それが原因で発生する見にくさ・わかりにくさに何の対策もしていないという、 いかにもスクウェアらしいところ。ゲットインシステムがその場のトラップを回避するためだけに存在しているところ。

ここが良い
ここが悪い
総合評価

 このゲームはかなりよく出来たゲームです。FF8の体験版とセットにされたため 悪い印象を持たれているようですが、単体で十分勝負出来る面白さを持ち合わせています。 リアルタイムに進行する時間と曜日の概念もうまく活かされていると思います。
 一つのメロディを複数の曲でアレンジして使っているのは、よくある手法ですけど 使われ方がうまくて感心しました。BGMは全体的にメロディ重視でわかりやすいですしね。
 あと、意外にも有名声優を沢山起用してるんですね。みやむーと三石琴乃が出てるなんて 知らなかった人が多いと思います。声優をウリにしたがらないのがスクウェアらしいといえば らしいですが。

 一番の問題はセーブについてですね。メモリカードに対して保存が出来るのが拠点の村にある宿屋一ヶ所だけ。 要所要所でクイックセーブが可能ですがその記録は電源を切ったら消えてしまいます。 おそらくハマリをなくすための措置だと思いますが、止めたいときにすぐ止められないのは厳しいものがあります。 メモリカードの1ブロックに4つまでデータが書き込めるのだからハマリを気にすることはないと思うけど。
 敵国側の人間やコジローの扱いのひどさも不満かな。

BGM★★★★★★★★
操作性★★★★★★★
パズル性★★★★★★
ボスの強さ★★★★★★★
コジローは剣心そっくり★★★★★★
姫は縛られるのが好き★★★★★★★★

グラディウスIV
konami アーケード稼働中
総プレイ回数:20回?
最終更新:99/03/18
紹介

 ついに正当なるグラディウスの後継シリーズが復活。基本システムはグラディウスIIを踏襲しつつ IVオリジナルのパワーアップタイプを2つ追加。「シューティングのコナミ」復活なるか?

第一印象

 グラフィック的には十分な強化がなされているものの、やってることは過去のシリーズの焼き直しにしか見えません。 これは、と思わせるアイデアが見受けられません。この先はどうなっているんだろう?と思わせるような期待感が希薄です。 「あぁ、これは○○だね」「次はきっとモアイだね」なんてユーザーに思われるようでは・・・。

 先に進めばあっと驚くようなステージが待ち受けてるんだろう・・・とは思いますが。

 プレイ感覚はグラIIにかなり近くて良好です。

ここが良い

ここが悪い

総合評価

 確かによく出来ている。前作までにあった「よくわからない当たり判定」「むやみやたらな処理落ち」といった欠点は克服され プログラム的にもかなり今風な処理をしているのが良く分かる。今の時代にループゲームを出すというのも評価できる。

 けど、全然新鮮さが感じられない。グラIIの追加データで遊んでいる感じしかしない。 だから出来はいいんだけど、何かが足りない。エンディングまで到達する前なら 「この先の面にはきっと見たことの無いアイデアが満載のステージが待っているに違いない」という 期待感もあってプレイする気になりますが、当然そんなことはなく今までの焼き直しが延々と続くだけです。 繰り返しプレイする気にはなれないでしょう。

 「こんなのグラディウスじゃない!」と言われるのを恐れたのか、ホントにネタが無いのかわかりませんが 新鮮さを感じられなければプレイヤーはすぐ飽きるもの。ネームバリューだけでは遊んでくれない、 ということを実証する結果が出るんじゃないでしょうか。期待していただけに残念です。


 コナミゲームといえば音楽が重要な要素なんですが、ほとんど聞こえないのでノーコメント。
 それ以前に今のゲームセンターの環境は音を聴かせる環境じゃない。 アーケードゲームのミュージックコンポーザーほど報われない仕事はないでしょうね。 それに気がついていないのか?CDを買わせるために知らない振りをしてるんじゃないかと 勘ぐりたくなります。誰でもいいからこの状況を何とかしてくれ。


 関係ないけど、グラIIのときはレーザー、フォースフィールドの色が装備によって違っていて カッコよかったのに、なんでそれは受け継がれてないの?

操作性★★★★★★★★
伝統★★★★★★★★
目新しさ
グラフィック★★★★★★★
難易度★★★★★★★★
泡地獄★★★★★★★★★

To Heart
Leaf Windows9597年5月発売
総プレイ時間:約10時間
最終更新:99/02/04
紹介

 ビジュアルノベルシリーズで高い評価を得ているLeafの同シリーズ第3弾。 春の高校を舞台としたさわやか青春ストーリー。一応18禁の恋愛アドベンチャーゲームというカテゴリに入るようだ。 なんで今更取り上げるのかというと、もちろんPS移植版の発売が迫ってきたから。

第一印象

 ときメモのパラメータ上げをなくして簡略化したタイプのゲームだ、と事前に聞かされていましたが、 これはちょっと苦しいたとえだったかな。まあそんな感じではありますけど。
 ゲーム中やることといえばマウスをクリックして文章を進めるのと、毎日数回発生する選択肢を決定するだけ。 なんとも単純です。その分、文章量は豊富で面白い。何度か最終日までプレイしましたが全然ハッピーエンドにたどり着きません。 意外と難しいみたいですね。
 いわゆるパンチラみたいなサービスカットはいくつかありましたが、 18禁ゲームとは到底思えないさわやかなストーリーが展開されていきます。う〜む?

ここが良い

ここが悪い

総合評価

 18禁ゲームというものは性欲という人間の欲求にダイレクトに訴えかけてくるわけで、その分、 他のゲームに比べて面白さという点において優位に立っている。 そういう卑怯なゲームはゲームデザイン的に見て参考にならないからプレイしない、というのが昔の私の持論でした。
 しかし、そういう考え方は古すぎるんですな。このゲームをプレイする前からこの考えは崩壊しかけてましたが プレイ後には完全になくなりました。
 なんといってもマルチ。このキャラクターのシナリオは泣かせ方のツボを心得ているというか、 シナリオの緩急の付け方が見事です。ヒロインあかりのシナリオも幼なじみという関係から恋人同士に至るまでの描き方が秀逸。
 だからといって手放しで誉められるゲームじゃありません。まず序盤の展開のだるさ。 朝起きて学校行って放課後になって帰る。帰り道で女の子とちょっとお話したりする。 という単調な毎日が繰り返されるのです。こんな展開がずっと続くのかと思ってちょっとうんざりしました。 中盤からはそんなことはなくなるんですけどね。

 また、アドベンチャーゲームである以上仕方がないのですが、一度最後までプレイしてしまうと もう一度プレイする気がまったく起きないのです。以前と同じ展開が待っているわけですからね。 そしてエンディングを見るためには選択肢で間違いが許されない。これはシナリオ的な矛盾が発生するのを防ぐため。
 シナリオ重視型ゲームではどうしても発生する自由度の低さはToHeartにおいてもみられるというわけです。


 とってつけたようなHシーンについてはなんとかならなかったのか、とはよく言われます。 このシーンにおいては主人公の性格が普段と全然違う。女の子もちょっと違ってますね。 持っていき方も不自然なものが多いので余計に浮いています。なぜそうなのか。
 Hシーンがなきゃないで、それを目的としてプレイしている人には文句を言われます。 また、高校生同士のHではどれも似たようなものになりかねないので、 主人公を中年オヤジのごとく描くことでバリエーションの少なさを解消しています。

 18禁ゲームゆえの制約に縛られているというわけですね。そこで問題となってくるのがPS版の存在です。 知ってのとおりPSではHシーンは御法度ですから、上記の制約から解放されます。 しかし、逆にHシーン抜きで語れないシナリオを持ったキャラも存在するわけで、 そういったキャラのシナリオをどうするかというのがシナリオライターの腕の見せ所。


 パソコン版ToHeartの残した問題にPS版ToHeartがどういった答えを見せてくれるのか。

とっつきやすさ★★★★★★★★
BGM★★★★★★★
グラフィック★★★★★★
シナリオ★★★★★★★★★
自由度★★★
ミートせんべい

ONE〜輝く季節へ〜
Tactics Windows9598年5月発売
総プレイ時間:約10時間
最終更新:99/04/20
第一印象

 ToHeart(以下TH)に似ているかな、というのが第一印象。しかし、放課後に必ず同じパターンで選択肢が登場するTHと違い 型にはまった選択肢が出てこないので序盤で退屈することはないですね。テキストも面白く、プレイ中に何度も噴き出してしまいました。
 絵柄は「かわいい系」と表現すればわかってもらえるかな。ちょっとデッサン狂ってんじゃないの?と言いたくなるような グラフィックもあったりしますが、嫌いじゃないです。

 盲目の少女が登場。うわ、いいのかな〜?身体的障害を持つ人物っていうのはわりとお涙頂戴シナリオが描きやすいので かえって非難を受けやすいと思うんだけど。でも、このキャラって人気キャラだって聞いた覚えがあるぞ。


 時々、現実を超越した世界からの視点でのセリフが入ります。と、言ってもツッコミやなんかの類ではありません。 「どうしようもない虚無感」「えいえんはあるよ」「あそこから来たんだ」等など・・・。 今の時点では何のことだかさっぱりわかりません。おそらく後半のストーリーに密接に関わりがあるものなんでしょう。 プレイヤーの興味を引くには十分だと思います。
 これがなければよくあるタイプのゲームなんじゃないかな?

ここが良い

ここが悪い

総合評価

 このゲームをプレイしてまず最初に思うこと。「なんだToHeartとおんなじじゃん」。 しかも主人公(折原浩平)がかなりぶっ飛んだ性格なのでそこで展開される日常はかなり笑えます。 単なるToHeartクローンだったとしてもそれなりの評価はもらえると思います。が、それで終わりじゃない。
 日常の描写の中に時々挿入される謎の二人の会話。これこそが「ONE」における最大のキーポイントです。 浩平は幼い頃、最愛の妹(みさお)をなんらかの病気で失った。それによって、それまで過ごしてきた楽しい日々は永遠に続くものではないことに初めて気づいた。 永遠なんて無かったんだ。そんな悲しみに暮れる浩平を救ったのは「えいえんはあるよ」ということば。 この時から浩平の中に現実とは別の「えいえんのせかい」が生まれていた。
 やがて浩平は「えいえんのせかい」に旅立たねばならないことを知る。「えいえんのせかいに旅立つ」=「現実世界から存在が消え、 人々の記憶の中からも消える」という事実。浩平に残された時間は少なかった。

 かなり突飛な設定ですよね。でも、それを納得させられるほどの描写がなされています。 ある程度ぼかしてあるところもありますけど。ともかくこの設定によって凡百の恋愛ADVと 一線を画する感動的なシナリオが展開されていくわけです。
 シナリオ前半のテンションの高いギャグシーンが、 後半のシリアスなシナリオ展開を更に味わい深いものにしているというのも見逃せませんね。

 登場キャラクタで特筆すべきは身体に障害を持つ女の子を登場させていることです。 障害者を題材として取り上げると必要以上に騒ぎたてる人がいますよね。 おもしろ半分に取り上げるなとか、差別だとか・・・。シナリオライターが何を言わんとしてるのか 理解した上での発言とは思えないものが多いんだよな。
 このゲームにおける障害者の存在は同情を誘うものではない。 ちゃんと血の通った生きた人間として描写されているし「障害を克服して生きる」というのは このゲームにおいて重要な意味を持っている。非難を受ける可能性の高い題材を取り上げ そして高いレベルでシナリオにまとめたという点にはライターの力量が伺えると思います。


 BGMは場面に非常にマッチしたものが多く、ゲームを盛り上げるのに絶大な効果をもたらしています。 曲単体での鑑賞にも堪えうるすばらしい曲が揃っています。 あえて文句をつけるとすればオープニングやタイトル画面用のBGMも用意して欲しかったってことですか。


 そもそもアドベンチャーゲームにゲーム性があるのか?という疑問もなきにしもあらずですが プレイヤーのやることと言えば文章を読むことと時折出てくる選択肢を選ぶことだけです。 このゲームに限ったことじゃないですけどね。こういう方向性のゲームは最近増える一方です。 こういったゲームは「ゲーム」と呼んでいいのか。
 駆け引きを楽しむ要素(あいまいな言葉で言い換えるなら「ゲーム性」)を持たないものはゲームではない という考え方は古くからのゲーマーほど強く持っているみたいですね。 「ゲーム」の定義は昔より広がっていると思えば納得できなくはないかと・・・。 (私はもう納得できました。でもオリジナリティを持たないゲームの存在はまだ許せません)

 他に気になった点はバッドエンドへの持っていきかたです。 ONEのシナリオは大きく前半と後半に別れており、後半では選択を誤ると即バッドエンド、 というケースが多く感じられます。場面に応じてバッドエンドの内容が変化するのであればまだいいのですが たいていは、同じ内容なので唐突にバッドエンドに持ち込まれた感が強くなります。 シナリオに破綻を来すことを恐れたのかもしれませんがもうちょっとなんとか・・・ねぇ。

 Hシーンはなくてもよかった・・・と思います。 あることが不自然というレベルまでは行っていないのですが、なくてもあんまりシナリオに影響はないかなと。 パソゲーは18禁しか作っちゃいけないってわけでもないんだろうに。 18禁なら確実にある程度の売上が見込める現状を考えれば仕方ないのかもしれませんが それは製作者の都合であって、プレイヤーはそんなことを考えてちゃいけないんだよね。


シナリオ★★★★★★★★★★
BGM★★★★★★★★★
グラフィック★★★★
キャラクター★★★★★★★★
主人公の非道度★★★★★★★★
ぶちぶちぃっ!!★★★★★★★★★★

WHITE ALBUM
Leaf Windows9598年5月発売
総プレイ時間:約20時間
最終更新:99/02/25
紹介

 ToHeartで大ブレイクしたLeafの新作。新人アイドルの森川由綺、彼女と藤井冬弥は恋人同士。 だが彼女が活躍するほどに距離感を感じずにいられない冬弥。そんな二人の織り成すストーリー。

 主人公には最初から彼女がいる。でも、アイドルとして活躍する彼女はどんどん遠い存在になっていくようだ。 一方、主人公の周りには魅力的な女性たちがいる。と、いうことは・・・。

 簡単に言ってしまえば「浮気ゲー」です。といっても、浮気を楽しむといったゲームではありません。 他の女の子に惹かれ揺れ動き、そして傷ついていく主人公たちの心を描き出しています。ToHeartのような ほのぼのさわやか路線を期待していると返り討ちに遭うこと間違いなし。

 ゲームのシステムとしては、毎週日曜の夜に一週間のスケジュールを決め、出会った女の子たちと会話する・・・ この繰り返しです。

ここが良い

ここが悪い

総合評価

 ゲームシステムとしてはあまりにお粗末。これでイベントの進行度によって会話の内容が変化してくれれば とても面白いシステムだったんだろうなぁ。やりたかったことが消化しきれず半端なままで終わっているという感じ。
 また、ユーザーにデバッグさせてるのか?といわれるほどつまらないバグが多かったのは プロとして恥ずべきことでしょう。配布したバグパッチで更にエンバグしたり・・・。 PSではバグパッチの配布なんて出来ないんだから、 デバッグには細心の注意を払わないととり返しがつかないことになるでしょうね。かなり不安です。

 シナリオの出来はどれも秀逸です、が、三角関係だの四角関係だの、後輩の彼氏を寝取っただの、親友を裏切っただの 痛いのがそろってます。痛い、といっても面白半分にこれらのネタを扱っている感じはまったくありません。 どのシナリオも深く練り込まれていて心に染みます。そして感動できます(ちなみに私はマナシナリオで泣けました)。
 ただ、こういうタイプのストーリー展開は万人受けはしないんですよね。軽い気持ちでストーリーを楽しむことが出来ない。 だから、気に入った人はかなり深く気に入るんですが、そうでない人にはかなりウケが悪い。 でもまあ、こういうシナリオのゲームがあってもいいんじゃない?

 Hシーンについては、シナリオの流れの中にあまり違和感なく組み込まれているように思います。 しかしどれも淡白で、そっち系目当てでプレイしてる人には不満かな?全体的にCGも少ないし。 どこに比重を置いて作られているかを考えれば納得の行くものだとは思いますけどね。


 ゲーム自体の評価とは異なりますが、ユーザーの嗜好を読み切れなかったのが、あまり人気が出なかった原因でしょう。 ToHeartが大ヒットしたため、多くのユーザーはそれと似たものを望んだ。しかし製作者はそれを無視した。 安易に同じ路線のゲームを作らなかった点は称賛に値しますね。それでいてなおかつ人気が出せれば文句無しだったんですが。

シナリオ★★★★★★★★★
BGM★★★★★★★
グラフィック★★★★★
システム★★★
自由度★★★★
Powder snow★★★★★★★★★★

ゼルダの伝説 時のオカリナ
任天堂 Nintendo6498年11月発売
総プレイ時間:約40時間
最終更新:99/05/14
紹介

 N64の目玉ソフトがついに登場。3次元フィールドを自在に駆け巡り、謎を解き、敵を倒せ。

 発売が延びに延びただけあって素晴らしい完成度です。ポリゴンで構成されたフィールドは各地、時間によってさまざまな表情を見せます。 ただ美しいだけではなくその中を自由に動き回ることが出来る。 しかも3Dスティックを行きたい方向に倒すだけでいいという単純明快な操作方法。
 攻撃方法はバリエーションが多く、操作法を覚えるのにちょっと手間取るかも知れませんが さしたる問題ではないでしょう。
 不満としては3Dスティックはアバウトな入力には適してますが、 微調整は難しいように感じたということ。 謎が解けなくて行き詰まったときに何もやることが無くなることかな。

ここが良い


ここが悪い

総合評価

 動かしているだけで楽しく、操作性もよく、見ているだけでも面白そうに見える、という具合に とっつきの良さからしてトップレベルです。プレイヤーキャラクタ(リンク)と一体化出来る感覚は 他のどんなゲームと比較しても優れています。「ゲームをやっている」ではなく「ゼルダの世界に入り込んでいる」 という形容がふさわしい。
 謎解きは、基本に忠実なものから、応用が必要なもの、発想の転換が必要なもの、スティックさばき、 過去の経験から導き出されるもの等など、さまざまです。 謎解きの答えがひとつだけではないことが多いというのも評価すべき点でしょう。 そして理不尽に感じるものはほとんどない。

 シナリオはやや平凡な感がありますが、登場人物がみな生き生きとしている。 それが感じられるのは台詞回しであったり仕草であったり見た目であったりします。確かにそこに生きて存在している。 某ゲームのように綺麗でリアルだけど人形の域を脱していないキャラとは大違いですね。
 まあ、ゼルダにシナリオを期待する人なんていないわけで、 生きているキャラを数多く生み出して魅力ある世界を構築するという手法は、 ゼルダの方向性ともピッタリマッチしているといえるでしょう。

 グラフィックは非常に美しく、幻想的な雰囲気を醸し出したり、恐怖を演出したり、見る者を魅了します。 朝日のまぶしさや、夕焼けに染まる世界。世界中にいくつか存在する神殿(いわゆるダンジョン)も個々に特徴を持った グラフィックで構成されています。「作られた世界」ではなく「そこに存在する世界」。 ポリゴンで構成された世界はここまで雄弁に語りかけてくるものなんですね。


 なんか、手放しで誉めているようですが、それに値するゲームなんですよ。 このゲームをプレイしないということはその人のゲーム観において非常に大きな損失となる。 とまで言ってしまおう。最近のゲームのエンディングは、煮え切らなかったり、謎を引っ掻き回すだけだったり 非常に歯切れの悪いものばかりでしたが、ゼルダは違う。 ゲームをクリアしたという心地よい達成感を感じられるエンディングです。 ゲームを始めたなら途中で投げ出さずに、ぜひエンディングまでたどり着いていただきたい。

操作性★★★★★★★
BGM★★★★★★
グラフィック★★★★★★★★
謎解きの難易度★★★★★★
アクション性★★★★★★
大妖精★★

輝く季節へ
KID プレイステーション99年4月発売
総プレイ時間:約5時間
最終更新:99/06/03

第一印象
 WINDOWS版で大ヒットしたゲームのプレイステーション移植。まずゲームを起動すると、 PS版オリジナルのムービーが流れるのですが・・・ひどい。絵のテイストが原作とやや違うのは目をつぶるとしても アニメーションムービーでありながらほとんど動きが無い、音楽と絵が全く噛み合っていない、ゲーム内容とほとんど無関係、 という、目を覆いたくなるようなシロモノです。「とりあえず作ってみました。でも途中で力尽きました」と言う声が聞こえてきそう。
 気を落ち着けてゲームスタート。こ、これはLeafのビジュアルノベルですか?と言いたくなる画面構成。 画面全体を使ってグラフィックの上に文章を表示するスタイルに変更されているのです。 これでは登場人物達の表情の変化がほとんど目立たなくなってしまいます。原作では表情の変化を巧みに利用してキャラクターの個性を 強調するという手法も使っていましたから、大きなマイナス要素です。さらに、文字を見やすくするためか、グラフィックを暗くしすぎ。 場面によっては真っ暗でグラフィックが何も見えません。

 PS版のウリのひとつとして声優を起用している点が挙げられます。 声優のキャスティングは悪くはないのですが、演技指導がなってない。というより、ただ台本(しかも担当キャラのセリフしか載っていない)を渡しただけで、 ろくに練習もさせずいきなり収録したように受け取れます。 それはセリフのシチュエーションの取り違えであるとか、(非常に演技の難しいと思われる)七瀬の演技が後半に行くほど良いものになっている ことから推測できます。これはもう声優ファンの気をひこうという思惑だけが先行しているのがミエミエで、 良いものを作ろうという気がまったく感じられません。
 さらに声が付いてるのは主要女性キャラのみ。ここまで徹底されると逆に感心してしまいます。

 現時点での評価は非常に低いと言わざるをえない。「ONE〜輝く季節へ〜」をやってみたいんだけど18歳未満である(笑)という人か あの場面をセリフ付きで見て(聴いて)みたいという重度のONE依存症候群の人にしかオススメ出来ません。 声優さんの演技自体は非常に素晴らしいので全くもって残念です。

Kanon
KEY Windows9*99年6月発売

総プレイ時間:約6時間
最終更新:99/06/07

第一印象
 上でも紹介している「ONE〜輝く季節へ〜」のメインスタッフによる新作です(会社が違うのは大人の事情)。

 まずプレイして思うのは「ONE」をかなり引き摺っているな、ということ。ゲームシステムは基本的に同じですし 主人公の性格のひねくれ加減も近いものがあります。そして比較的穏やかな日常を描く前半と 怒涛のシナリオ展開を見せる後半部分、というシナリオ構成も同じと言えるでしょう。ではどこが違うの? というとやっぱりシナリオなのかな。
 もちろん、その他の部分、グラフィックであるとか、BGMであるとか、演出などはかなりの進化を遂げていると 思うのですが、それはある程度当然のことですからね。だからゲーム的な目新しさは全く無い、と言っていいと思います。


 第一印象の段階であまり深く踏み込むのは止めておきます。とにかく感じたことを書くと、 感動的なシナリオは健在です。この点においては「期待通り」、ではなく「期待以上」でした。 今回のテーマは「夢のはじまりとおわり」なのかな?「カノン」というタイトルもテーマに絡んでいる気がします。
 まだ真琴シナリオのみクリアした段階なんですが、「ONE」のどのシナリオにも負けない出来ではないかなぁ。

 OPとEDテーマがヴォーカルになりました。とくにEDテーマの出来は秀逸で、 感動的なシナリオのラストを盛り上げ、忘れられない一曲となることは間違いないでしょう。 ゲーム後に初回特典のサントラCDを聴いていて、この曲のところで涙ぐんでしまいました。

 絵はややくせが抜けた感じですね。背景もかなり綺麗になっていて、絵のレベルはかなり上がっていると思います。 安心して見ていられます。ただ、くせが抜けた分、キャラの判別がしにくくなったかもしれません。 ころころ変わる表情と強烈な個性があるため、あまり心配はいらないと思いますけどね。


 総じて高い水準にあると思います。全シナリオクリア後でもこの評価は変わらない?

こみっくパーティ
Leaf Windows9599年5月発売

総プレイ時間:約8時間
最終更新:99/06/18
第一印象
 「同人誌を作って女の子と仲良くなろう」っていうコンセプトからしてバカバカしさ満点ですが、 実際にプレイしてそれを再認識。徹底的なバカゲーっぽさがステキ。バカゲー=ダメゲーではないので注意ね。

 シナリオは一人分しか見ていないけど、可も不可もなし。グラフィックはキャラクターに関して言えば、超高レベル。 でも背景がおざなり。BGMは覚えやすくわかりやすいメロディーで好感が持てるが、これは!と言えるものが無い。 育成システムは簡単に全パラメータMAXになるしゲーム攻略に影響するのは「本が出来た」という結果のみで育成過程が面白くない。
 ボイスは演技が上手くキャラクターにはまっているものが多いですね。音質も良し。 しかし、割と重要そうなイベントなのにそのイベントの途中からボイス無しになることがあるのには閉口。

 原画屋、ライターの引き抜き、Leafの新作、同人界が舞台、ということで話題性は非常に高かったが、 中身は今一つ・・・といったところかな。
パカパカパッション2
namcoPRODUCE! アーケード稼働中
総プレイ時間:計測不能
最終更新:99/07/21

紹介
 前作のプレイステーション版が発売されて間も無く、注目度もややアップのシリーズ第二弾です。 2になっての大きな変更点は「前Goodの採用」「2人協力プレイ」のふたつ。

第一印象
 このシリーズの特徴は、正確なリズム感覚が必要とされるため、まともに曲が弾けるようになるのに練習を要するということでしょう。 言ってみれば、学校の音楽の授業で合奏の練習をする感覚に近いかもしれません。刹那的な楽しさを得るのではなく、 こつこつと練習を重ねて少しずつ上達していくという楽しさを強く感じさせます。
 そういうゲーム性を持っているため、難易度はかなり高く感じます。これがこのゲームの欠点でしょうかね。

 また、早叩きでGoodが出るようになったので前作に比べ、システム的な難易度が落ちました。 協力プレイも適度な難易度で十分長い時間楽しめるのがいいですね。

 隠し曲出現条件が、最終曲の演奏でパーフェクト率80%以上と、かなり厳しいのですが 最終曲は選択できるので楽な曲を選べば何とかなりそうではあります。

プレゼントプレイ
デジアニメ Win95/9899年6月発売
総プレイ時間:10時間
最終更新:99/07/21

紹介
 3人の女優が演じる華劇を楽しむデジタルコミック的ゲームかな? 主演女優を誰にするか、コスチュームをどれにするかで上演する華劇を選ぶことが出来、シナリオの総数は50を越えます。 それぞれの華劇にはアニメーションムービーが挿入され、某有名声優を起用しているので喋る場面もある。

第一印象
 華劇という形態を取ることによって、登場キャラクターの少なさ、立ち絵の使いまわし、背景の使いまわしに 合理的な説明が出来ます。素晴らしい(笑)。製作者に優しいシステムですね。
 もっとも、その分、シナリオの総数はかなり多いのですべてのシナリオをクリアするのにはかなりの時間がかかるでしょう。

 絵はいまいち、ボイスは(華劇のなかでは)ほとんど喋らない、アニメーションは汚い、 いわゆる濡れ場のシーンの描写がほとんどない、操作性が悪い。
 じゃあシナリオはどうなのかっていうと・・・。これもイマイチのような気がする。

 なんというかクソゲーと評価されてしまってもおかしくないんですが、 めげずにプレイしつづけると・・・見方が変わるかもしれませんよ。

終末の過ごし方
アボガドパワーズ Win95/9899年4月発売
総プレイ時間:4時間
最終更新:99/07/21

紹介
 全人類の死滅を週末に控えた世界。そんな世界で人は何を考え、生きていくのか。 全編水彩画調の柔らかいCGと落ち着いた雰囲気につつまれたシナリオと、登場するヒロインすべてが 眼鏡っ娘であることが特長?

第一印象
 世紀末です。終末を扱ったシナリオのゲームが増えてもおかしくない今日この頃。このゲームもそのひとつ。 んで・・・そうですねぇ。一言で言えば「ONEの前半とクライマックスを取り除いたゲーム」ですか。
 避けようのない滅亡を前に、女の子と心を通わせあって、さあ滅びの日だ・・・ってとこでゲームは終わってしまいます。 時間的にも初回プレイ1時間。メッセージスキップ利用で30分という短さです。

 平穏でのどかに見えながらも、やるせなさ、あきらめ、その他いろいろな感情の入り混じった このゲームの持つ独特な雰囲気は特筆すべき点です。水彩画調のCGもその雰囲気を引き立てています。 が、シナリオが物足りない。つまるところ、このゲームは「雰囲気を楽しむ」「眼鏡っ娘萌へ〜」 という人を対象としているのではないかな?


予告

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