ときめきメモリアル


 恋愛ゲームブームの火付け役のひとつであり、いまだに新作グッズが出され続けている問題作ですね。 すでに語り尽くされているとは思いますが、私なりにときメモについて語ってみたいと思います。

ときめきメモリアル forever with you(Play Station版)
ときめきメモリアル プライベートコレクション(Play Station版)
ときめきメモリアル forever with you(Saturn版)
ときめきメモリアル 対戦ぱずるだま(アーケード・PS・SS)
ときめきメモリアル対戦とっかえだま(PS・SS)
ときめきメモリアルドラマシリーズVol.1 虹色の青春(PS・SS)
ときめきメモリアルドラマシリーズVol.2 彩のラブソング(PS・SS)
ときめきの放課後 ねっ☆クイズしよっ(PS)
ときめきメモリアルドラマシリーズVol.3 旅立ちの詩(PS・SS)
ときめきメモリアル(PC ENGINE版)
ときめきメモリアル2発売前雑感

ときめきメモリアル forever with you(Play Station版)


 概して「ときめきメモリアル」と言った場合、PS版を指すようです。私もPS版を最初にプレイしました。 当時、すっかりときメモに染まっていた先輩に「やってみろ」と言われてプレイしたのが始まりでした。
 それまで恋愛ゲームには全く興味がなく、何故ときメモが大人気なのかちょっとだけ気になっていたので 「ちょうどいい機会だからやってみようか」と手を出したのが運のつきだったようです。

 初回プレイではあれよあれよと言ってる間に片桐さんに告白されました。 続いて、体育系のパラメータ上げを狙って清川さんクリア。 3回目は無謀にも詩織を狙って、結果、館林のエンディングでした。

 立て続けに3回プレイしてみたのですが、一度も登場しなかった女の子がいました。 その女の子は虹野沙希。 今にして思えば2回目のプレイの時に出現しなかったのが不思議。
 その後、先輩に「根性を上げろ」という温かいお言葉を頂き、虹野さんと出会うことが出来たのですが・・・。

 ・・・はい。オチました。完璧に。私の中で虹野さんを越えるキャラは未だに現れていません。 当時は休みになると一日中ときメモやってたりして。 実は会社サボってプレイしてたこともありました(爆)。

 当初、借り物のCDでプレイしていたのですが、ある筋から未開封の初回限定版を(ほぼ定価で)購入し 借り物ではない自分のときメモを手にすることも出来ました。 かなりラッキーでしたね。当時限定版にはかなりのプレミアがついてましたから。 ピーク時には定価の倍ぐらいの値段がついてましたね。

「ときメモ」がヒットした理由

 すでにあちこちで語られているので目新しい事は書けないかもしれませんけど。
 まず、個性的な女の子の魅力というものが上げられるでしょう。 グラフィック的にはあまりレベルは高くないと思います。 しかし、それを補って余りあるリアクションの豊富さが女の子を魅力溢れるものとしていると思います。
 セリフの豊富さにはほんとに脱帽ものです。しかもそれにちゃんと声があてられてるんですから。

 それから優れたゲームシステムですね。自由度の高さは他に類を見ないでしょう。 自由度の高いゲームにありがちな「やることを見失う」ということもない。 そして、やればやるほど奥の深さに気付かされます。それを意識せずに遊んでも十分楽しめるところが素晴らしい。
 ゲームをやる気はないという人でも、攻略本のシステム解析のページに目を通してみてはいかがでしょうか。 どれだけシステムが優れているかわかると思います。

 それから、舞台が高校であること。
 高校生活というものに対してたいていの人はある種の幻想を抱いています。 漫画やアニメ、ドラマで描かれているような薔薇色の恋愛、友情、青春という幻想です。 しかし、現実と幻想は違うわけで、普通の人は自分の思い描いていたような高校生活とは違う高校生活を送ってきたことでしょう。
 ときメモは一応、恋愛シミュレーションゲームですが、 実際のところ高校生活のシミュレーションゲームと言っても間違いじゃありません。 そしてそこでは、かつて思い描いていたような高校生活をおくることが出来る。
 これがときメモがヒットした最大の理由だと思います。 もし、ときメモの舞台がファンタジー系の中世ヨーロッパだったとしたら、ここまで人気が出ることはなかったでしょう。
 ときメモが、高校をすでに卒業している年齢層を中心に人気があるということ。 そして「もともと、高校生活をシミュレートするというコンセプトで作っていた」という開発者の方の言葉からも それはわかるんじゃないかと思います。

 ときメモをまだプレイしたことのない方は、変な先入観は捨て、 高校生活のシミュレーションゲームだと思ってやってみることをオススメします。


ときめきメモリアル プライベートコレクション


 ゲームで使われた女の子のCGや、書き下ろしCG、占い、クイズ、等などが詰まったCDです。 また、PCエンジン版のOPがムービーで収録されていたりします。 その性格上、よほどゲームにはまった人以外にはオススメできないかも。
 メニュー画面で、電話番号を入力すると(○△×○○△△とか) その女の子のデフォルメキャラが登場するなど、いたるところに隠しフィーチャーが存在します。
 オススメなのはクイズです。 まず女の子を選び、その女の子に関する三択のクイズを答えるというオーソドックスなものですが、 それぞれの答えに対するリアクションが楽しい。特に、明らかに間違った答えを選んだ時ですね (血液型を答える問題で「ぎょうざ」を選ぶとか)。 3サイズ、電話番号、のぞきに関する問題はどの答えを選んでも楽しいです。
 一問も間違えずに13人全員の出題するクイズ(10問*13人)に答えられると 隠しグラフィックが見られます。けど、これはかなり難しい。

 と、いうわけで、このソフトはとにかくクイズ。


ときめきメモリアル forever with you(Saturn版)


 PS版に手を出したのは発売日からかなり経っていました。 全キャラクリアする頃にはサターン版発売の話で盛り上がっていました。 すっかりときメモにハマっていた私はためらうこともなく予約。 さらに発売日が金曜日だったということもあって、発売日に有給の申請をしてしまいました。 いわゆるときめき休暇というやつですな (もちろん会社の人にはナイショにしていた)。

 サターン版の最大の特徴は自分から告白することが出来るという点です。 はっきり言ってあってもなくても同じだったと思います。 嫌われている女の子に無理矢理告白して自爆してみるとか、それくらいの遊び方しか出来なかったので。
 後発だけあって、操作系などのユーザーインターフェイスの部分は改善され遊びやすくなっています。 が、グラフィックやBGMなどは明らかにPSに劣ります。
 ハードの性能の違いなどもあったのでしょうけど、もう少し頑張ってもらいたかったですね。


ときめきメモリアル対戦ぱずるだま(アーケード・PS・SS)


 落ちものパズルゲームの中でも屈指の面白さを誇る(と思う)ぱずるだま。そのぱずるだまのキャラが ときメモになったものです。元になるゲームのシステムが非常に優れているので、ときメモを知らない人にも 十分オススメできます。事実、このゲームをプレイしてときメモに興味を持ったという人も少なくないのです。
 こうげきだま(ぷよぷよでいうところのおじゃまぷよ)の降らせ方がキャラクター毎に違っていて、 それがキャラ性能の差になっています。美樹原愛が最も強く、虹野沙希が最も弱いというのがなんとも。 「虹野さんを使うには根性が必要だ」ということでみんな納得してたりします。

 対CPU戦では中ボスとして、早乙女好雄、伊集院レイが登場します。が、滅茶苦茶強い。 好雄に関しては攻略法があるのでそれを使えばそれほど強い相手ではないのですが、 長期戦に持ち込まれると非常に辛いです。
 しかし伊集院には正攻法しかありません(あることはある)。事実上のラスボスなので当然かもしれませんが。 好雄と違ってまぐれで勝てることもあるのが救いといえば救いなので、何度でもコンティニューするしかないですね。

 そして、ラスボスの詩織と対戦。ここでは両者のこうげきだまが通称ロボ作モードに変化します。 ロボ作モードというのは初心者用モードの攻撃パターンで、 反撃しやすいため、こうげきだまの送りあいになりやすいのが特徴です。 ここで負けるとバッドエンドとなりコンティニューが出来ないのでやり直しが利きません。 多くのプレイヤーがここで涙をのんだことでしょう(というか怒りを爆発させた人多数)。

 とにかく良く出来たシステムで、短時間で楽しめて(ラスボスは滅茶強だけど)、 しかもBGMもよいのでオススメの一本です。


ときめきメモリアル対戦とっかえだま(PS・SS)


 落ちものでないパズルゲームですが基本的なルールはぱずるだまと同じです。 ・・・が、はっきり言ってこれはダメです。たまを一瞬の隙もなく消し続ければ、 こうげきだまを100個送られようと負けることはありません。 だから、いくら巨大な連鎖を作っても連続で消し続けられれば耐えることが出来るわけで、 連鎖を組む意味が全くありません。 詰めとっかえだまは面白いんですけどね。


ときめきメモリアルドラマシリーズVol.1 虹色の青春(PS・SS)


 ときめきメモリアルに登場した女の子の一人を深く掘り下げた青春ドラマ、 というのがコンセプトのアドベンチャーゲームで、システムがそれと酷似しているため 「ときめきポリスノーツ」と呼ばれていたりします。
 タイトルからわかる通り、ヒロインは虹野沙希

 高校2年生の春、主人公(プレイヤー)はきらめき高校サッカー部の補欠。 レギュラーの座を狙って必死に練習していたが、鳴り物入りで入部した一年生にその座を奪われてしまう。 マネージャーの虹野沙希は落ち込む主人公を励ますが立ち直れない。 それを見かねた親友早乙女好雄が主人公と虹野沙希をダブルデートに誘う・・・

 というのがストーリー冒頭の要約です。これだけでも察しがつくかもしれませんが、 青春恋愛ストーリーの王道を突き進んでいます。挫折、友情、恋愛、誤解、裏切りなどなどが ちりばめられつつ、虹野沙希の魅力全開とも言えるストーリー展開を見せます。 また、秋穂みのりという虹野沙希を慕う女の子を登場させ、女の子の視点での虹野沙希を 語らせたりもしています。
 虹野さんファンの私としては文句のつけようない作品でした。 ストーリー終盤のエピソードでは泣けましたし。あと、虹野さんとの仲がよくなってくると虹野沙希を どう呼ぶかという選択肢が増えるんですが「沙希」と初めて呼んだ時は 妙に興奮してしまいました(私だけか?)。 ちなみに「虹野さん」「虹野」「沙希ちゃん」「沙希」 とレベルアップします。

 虹野さんファンでこのゲームをやってない人はいないでしょう(?)から置いといて、 そうでない人にも十分楽しめるのではないかと思います。 もちろん、ときめきメモリアル本編を知らなくてもOK。 それから、エンディングで使われているテーマソング 「出会えてよかった(唄:虹野沙希)」は名曲です。CDも出てますから買いましょう。


ときめきメモリアルドラマシリーズVol.2 彩のラブソング(PS・SS)


 当初、ドラマシリーズは3本作る予定だったようですが、「彩」は発売予定が延びに延び、 「虹色」ではあった次回予告もなく、3作目の予定は全く立っていないようです。 一体どういうつもりなのやら・・・(現時点ではもう発売されてます)。

 それは置いといて2作目となる「彩のラブソング」は片桐彩子がヒロインです。 発売日が延びまくったぶん、ボリュームもたっぷりありCD2枚組となっています(「虹色」は1枚でした)。 また、ミニゲームの数が多いのも特徴でしょう。  主人公はきらめき高校でも人気ナンバーワンのバンド「彩(いろどり)」のメンバーで、作曲とベースを担当。 間近に迫った文化祭のバンドコンテストに向けて新曲を書こうとするが自分の納得の行く曲が書けず苦悩する。 しかし、片桐彩子と出会うことで今まで忘れていた本当に自分の書きたいものが見つけられた。

 というのが序盤のストーリーです。基本的には「虹色の青春」と同様なのですが、 主人公に恋心を抱いている少女「美咲鈴音」がサブヒロインとして登場するのが大きな違いです。 そして主人公はその想いに気付くことなく片桐さんに惹かれていきます。
 シナリオ中盤からギクシャクした人間関係を描くドラマが展開し、終盤で当然のように修羅場が訪れます。 こういったどろどろした人間関係を描くっていうのは「ときメモ」ではなかったことなので いまひとつ違和感を感じるかもしれません。
 またエピソードを詰め込みすぎたせいか、「虹色の青春」ほど手軽にプレイできない長編になってしまいました。 それが良いか悪いかは好みによる所かもしれませんが、私はマイナス要素だと思います。 何度か繰り返してプレイしてもらいたいならば、それ相応の長さのシナリオにしてほしいですね。

 私が片桐さん萌えでないことを差し引いて考えても、虹色の青春より評価が下になるでしょう。


ときめきの放課後 ねっ☆クイズしよっ(PS)


 よくあるタイプのクイズゲームとは一味違います。 ときめきメモリアルのシステムのパラメータ上げの部分が、そっくりそのままクイズになったという感じ。 「クイズにときメモのキャラが出てくる」ではなく「ときメモのシステムにパズルが組み込まれた」が正しい。 クイズに正解すればその問題のジャンルのパラメータがあがり、 不正解ならパラメータが下がったり女の子の好感度が下がったりします。
 また、毎月パートナーとなる女の子を一人選んでクイズに挑戦するわけですが、 このとき女の子に自分の代わりにクイズに答えさせることが出来ます(回数制限あり)。 もちろん、女の子によって得意、不得意なジャンルがあり、リアクションも様々です。 このあたりはさすがにときメモのキャラを使っているだけあるなと思わせます。

 しかし・・・クイズだけを楽しもうとするとイベントシーンが邪魔となり、 女の子とのイベントを楽しむっていっても、あまりこれといったイベントもありません(今までの焼きなおしレベル)。 なんというか中途半端だという印象しかありません。 総プレイ時間があまり長くならない点は評価できますが、焼き直しではない新しいものを欲しているプレイヤーには 不評だったのではないでしょうか。


ときめきメモリアルドラマシリーズVol.3 旅立ちの詩(PS・SS)

 ドラマシリーズもついに三作目。ときメモシリーズを締めくくる作品となりました。 もちろんトリを飾るのは藤崎詩織です。 そして、裏のヒロインとして館林見晴も登場。

 卒業を間近に控えたバレンタインデー。主人公は詩織から本命のチョコをもらえるものと期待するが 義理チョコしかもらえなかった。そこで主人公は自分には誇れるものが何もないことに気付く。 主人公は落ちこむが、卒業式の前日に行われるマラソン大会で完走することが出来れば 何かをつかむことが出来るかもしれないと考え、マラソンの特訓を始める・・・。

 さて、ドラマシリーズも三作目となったわけですが、 シリーズ中の主人公と比較して一番のダメ人間だと言えるでしょう。 見ていて情けなさまで感じるくらいです。 まぁ、それに気付いて改善する努力をはじめただけマシですが。


 詩織シナリオは、幼馴染であるという設定を活かした回想シーンが印象的で、 かつクライマックスも感動的です。が、イマイチ、シナリオが間延びした感じ。 シナリオの山の部分が少ないためと、シナリオ内の時間が長すぎるせいでしょう。

 館林シナリオは、館林の登場時期が遅いため間延びしている感はないのですが 途中から登場するため、おまけシナリオ的イメージが抜けきれません。 内容はいいんですけどね。


 と、いうことでドラマシリーズは回を重ねるごとに大作指向が進み、 シナリオが間延びしてしまう、という結果に終わったのではないでしょうか。 シナリオ自体はそんなに悪いわけではないんですが、ゲームとしての都合の部分が それをダメにしている。
 虹色の青春と同じ程度のボリュームでもう少しコンスタントにシリーズを重ねて行ったほうが よかったんじゃないですか?


ときめきメモリアル(PC ENGINE版)

 ついに、ときめきメモリアルの原点、PCE版をプレイすることが出来ました。 ソフトだけは購入済でしたが、ハードを持っていなかったんですよね。 ソフト自体も一時期はまったく見つからなかったのですが、さすがに最近では入手も楽になってきましたね。 それと、ハードは友達から貸してもらいました。

 で、プレイしてみた感想は・・・ユーザーインターフェイスの部分はかなり荒削りですね。 色数が少ないせいか背景が淋しい感じ。あと、CDアクセスが遅いし全体的にレスポンスも悪い。
 しかしまぁ、この程度の欠点が霞むくらいの中毒性を持つゲームだってことは重々承知です。

 当然のごとく、虹野さん狙いでプレイしましたが、凡ミスを多発して女の子を出しすぎてしまい ちょっと苦労しました。・・・あ・・・なんか虹野さんの告白を聞いてたら、 ちょっとウルウルしてきたかもしれない・・・。涙腺がかなり緩んでるなぁ(爆


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