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書籍レビュー「オンラインゲームプログラミング」



オンラインゲームプログラミング
著者: Jung Wun Chul
翻訳: 吉野ひろみ
単行本: 582ページ
出版社: ソフトバンククリエイティブ (2005/2/19)
ASIN: 4797328479
価格: \3,570

ネット対戦プログラムの勉強のために買ってみた本です。
内容は初心者向けというか入門用ですかね。
ロビーサーバの作り方など、高度な内容もありますが、私にとっては必要としていない部分なのでよく読んでません。

この本を読んで足りない部分は独学、あるいは他の本で補っていくのがいいでしょう。
とっかりにはなると思います。


対戦ゲームのサンプルとして、対戦型シューティングが載っていたのでちょっと期待してたんですけど、よく読んでみたら、各オブジェクトはそれぞれ1秒に1回だけ通信して同期を取り、オブジェクトごとに同期のタイミングを少しずつずらすことで、全体としてタイムラグを少なく見せるというもので、MMORPGやFPSのようなラグを許容できるゲームならこういうのもアリなんでしょうけど・・・。

また、対戦テトリスと思いきや相手のプレイを隣に表示するだけのサンプルとか、誰がそんなものを期待しているのかと思わせるものが多く、後半の1/3ページくらいは要らないと思いました。

非同期ソケットについては全く触れられていないのも痛いですね。

参考になったところは多々あるんですけど、実践するにはさらに技術の積み上げが必要です。
金が余っていてWindowsソケットプログラミングについて全くの初心者だったら買っても良いのではないでしょうか。